紅葉が金色に輝く飛騨美濃せせらぎ街道

紅葉 飛騨 高山市 せせらぎ街道

秋のイベントで欠かせない紅葉見物はドライブで行くことをオススメします。高山市にはたくさんの紅葉スポットがありますが、中でも「飛騨美濃せせらぎ街道」は、「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれる秋の名所です。岐阜県内1位の人気の高い紅葉スポットで、高山市と郡上市を結ぶ全長64キロメートルの街道沿いに立ち並んだカラマツ、ナラ、ブナなどの広葉樹が、陽を浴びて黄金色に染まる景色は絶景のドライブコースです。

歴史と自然のコントラストが美しい飛騨の里

飛騨の里 高山市 合掌造り 伝統的な民家

武家屋敷や合掌造りの集落が残された高山市は、歴史情緒あふれる観光名所です。松倉山のふもとにある飛騨民俗村・飛騨の里では、秋になるとモミジやサクラやドウダンなどの紅葉が集落を包み込み、昔ながらの山村風景が絵画のように現れます。歴史と自然が織りなす絶景スポットとして、秋の飛騨の里は多くの観光客を楽しませてくれます。

豊かな自然を背景に歴史情緒を味わえるのが飛騨の里の魅力ですが、そのほか、高山市の代表的なそばを食べ比べできるイベント「飛騨高山 新そばまつり」や、子連れでも楽しめると評判の「飛騨高山ジャズフェスティバル」なども開催されています。食欲の秋、芸術の秋を満喫させてくれる飛騨の里は、高山市きっての秋の名所としてオススメです。

樹齢1200年を超える大銀杏

飛騨高山 飛騨国分寺 大イチョウ

高山市にある高野山真言宗の寺院、飛騨国分寺の創建は奈良時代にまでさかのぼります。聖武天皇の勅願により創建されたといわれています。本堂は室町時代中期の様式で、現在は国の重要文化財として指定されています。飛騨国分寺はその歴史の古さをもって古刹の風格が一段と際立っています。

また、飛騨地方で唯一の塔建築である三重塔も見どころとなっていますが、この三重塔と競うように樹齢1200年を生き延びる大銀杏がそびえ立ちます。空に向かって黄一色に咲き誇る姿は、秋の観光スポットにふさわしい存在感をたたえています。散り落ちた葉が敷き詰められた黄色いじゅうたんも見ものです。この銀杏の葉が散り終えると雪が降るという言い伝えがあるそうです。見上げる迫力が満点の三重塔と大銀杏のコンビネーションは、写真映えスポットとして人気です。

もうひとつの写真映えスポットは、飛騨高山市のマスコット的存在「さるぼぼ」の供養が行われる「願掛けなでさるぼぼ」(石像)です。古くなったさるぼぼ人形用の棚に、大量のさるぼぼ人形が吊るされている光景は圧巻です。

五月から十月までの毎月八日には「ひだ国分寺八日市」が行われます。境内にて行われる昔ながらのイベントとして、地域の方々に愛され続けています。国分寺商店街のテントが立ち並び、にぎやかなひと時が楽しめます。

全国でも有数の城山公園で憩いのひととき

金森長近 銅像

城山公園は「日本の歴史公園100選」や「森林浴の森100選」に選ばれている高山市有数の観光名所です。高山城の跡地である城山を整備して造園された公園です。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が楽しめるお花見スポットとしても人気です。月夜の下でライトアップされた紅葉は、飛騨高山の秋の絶景として数えられる名所のひとつとなっています。金森長近の銅像があります。

歴史がよみがえる伝統行事・秋の高山祭「八幡祭」

秋の高山祭 八幡祭

日本三大美祭のひとつに数えられる秋の高山祭「八幡祭」は、春の「山王祭」とともに、高山市が多くの観光客でにぎわう一大イベントです。豪華な山車と伝統衣装に身を包んだ人々が町を練り歩く姿は、江戸時代にタイムスリップしたかのように幻想的です。

祭の舞台となる櫻山八幡宮までは、町家が建ち並ぶ歴史情緒豊かな参道を通っていきます。ほかにも巨大な鳥居や、大石段、檜造りの本殿など、写真映えするスポットが目白押しです。

本殿へ向かう参道の途中に、高山祭屋台会館があります。館内には祭で練り歩く神輿や山車の実物が展示されていて、様々な意匠による精巧な装飾の数々を見ることが出来ます。伝統によって受け継がれた職人の美意識に触れることができます。

飛騨高山の秋は、秋の高山祭(八幡祭)で始まるといわれています。そしてこの秋の高山祭が終わると、里山は一気に紅葉に染め上がるといわれています。秋に高山市を訪れるなら、この高山祭をスタートに、町や里を散策して紅葉を愛でるというプランがオススメです。

新穂高紅葉散策〜夜空を楽しむ会〜

奥飛騨温泉郷では、9月下旬ぐらいから紅葉が見られ、新穂高では例年10月になると、紅葉を眺めながら散策ができます。あたり一面が、赤と黄色の美しいコントラストに包まれる、美しい景色を堪能できるでしょう。そして、「新穂高の湯」は奥飛騨温泉郷を代表する絶景露天風呂です。清流「蒲田川」のダイナミックな風景を眺めながら露天風呂に入れるため、開放的で快適な入浴ができます。秋には、蒲田川と一緒に紅葉と、なんとも贅沢な景色を堪能しながら入浴できます。日帰り入浴施設としては、唯一の混浴露天風呂。抵抗のある方は水着の着用もOKなので、女性でも安心です。

さらに、「新穂高紅葉散策〜夜空を楽しむ会〜」の期間中は、新穂高温泉地内の3箇所で紅葉のライトアップが行われます。ライトアップは、17時頃から22時までです。ライトアップにより、昼間とはまったく異なる幻想的な景色が楽しめます。また、晴れた日なら紅葉のライトアップと一緒に満点の星空も楽しめるので、秋の「新穂高の湯」は魅力が満載です。新穂高の湯は、通常の営業は18時までですが、期間中は21時まで営業しています。紅葉のライトアップの見学料金は無料。「新穂高の湯」の料金は300円程度かかります。散策だけでも十分楽しめますが、露天風呂に入りながら秋の絶景が堪能できるため、お金を払う価値は十分にあるでしょう。

祭の舞台となる櫻山八幡宮までは、町家が建ち並ぶ歴史情緒豊かな参道を通っていきます。ほかにも巨大な鳥居や、大石段、檜造りの本殿など、写真映えするスポットが目白押しです。

本殿へ向かう参道の途中に、高山祭屋台会館があります。館内には祭で練り歩く神輿や山車の実物が展示されていて、様々な意匠による精巧な装飾の数々を見ることが出来ます。伝統によって受け継がれた職人の美意識に触れることができます。

飛騨高山の秋は、秋の高山祭(八幡祭)で始まるといわれています。そしてこの秋の高山祭が終わると、里山は一気に紅葉に染め上がるといわれています。秋に高山市を訪れるなら、この高山祭をスタートに、町や里を散策して紅葉を愛でるというプランがオススメです。

宇津江四十八滝の紅葉

岐阜の名所として有名な「宇津江四十八滝」。県立自然公園にも指定されています。「岐阜県の名水50選」や「21世紀に残したい日本の自然100選」、2004年には「飛騨・美濃紅葉三十三選」などに選ばれている観光スポットです。滝上川を源として流れる四十八滝川沿いに、下流から上流にかけて大小いくつもの滝が点在しています。その総称が、宇津江四十八滝です。おすすめは、滝めぐりハイキング。下流にある魚返滝(うおがえり)から最上流部の上平滝(かみひら)までの、約1時間のルート。道中には、四十八滝不動明王が祀られている上段滝や、北アルプスの大絶景を一望できる展望台、またブナ、ナラなどの原生林が美しい瑠璃滝など、多くの滝を楽しめます。

秋には、赤や黄色、緑と鮮やかなコントラストの紅葉が見られます。水煙をあげて落ちるダイナミックな滝を見ながらの紅葉狩りは、秋の時期にしか見られない風景です。まさに芸術の秋を堪能できるスポットです。園内は、歩きやすいように石畳などで整備されているので、1時間のハイキングといっても気軽に美しい景色を堪能できます。また、秋には毎年恒例の「秋の感謝祭」も行われます。地元の野菜や木工品の販売などがあるので、ハイキングの帰りに寄ってみるのもいいでしょう。なお、園内を利用するには清掃協力金として、大人200円、小学生100円がかかります。

秋の飛騨高山ライトアップ

古い町並みの残る飛騨高山は、高山市の名所としても有名です。中でも、飛騨高山の町の中心を流れる、宮川に架かっている「中橋」が有名です。中橋は、高山陣屋前にあり、赤い欄干が目を引く朱塗りの橋です。美しく浮かび上がる赤い中橋と、宮川の風景が楽しめると、観光客で賑わうスポット。10月頃からは紅葉が色づきはじめ、訪れる人たちの目を楽しませてくれます。また、紅葉が見られる秋には、飛騨高山のシンボルである、この中橋がライトアップされます。深まる秋の夜、暖かい光により照らされ、あたり一帯が幻想的な空気に包まれます。昼間は写真撮影などで、観光客で賑わっている中橋も、夜は一転、落ち着いた雰囲気になります。

このライトアップによる景色は、秋の時期にしか味わえません。秋に観光に行けば、落ち着いた夜の飛騨高山を堪能できるでしょう。なお、ライトアップは夜20時までです。

あかりの町並み〜美濃〜

重要伝統的建造物保存地区に指定されている「うだつの上がる町並み」。うだつの上がる家を中心とした町並みが保護されています。伝統的な建築物が残る、情緒ある古い街並み。その風景は、町並みを眺めるだけでも楽しめるでしょう。さらに、秋には「あかりの町並み〜美濃〜」が開催されています。「あかりの町並み〜美濃〜」は、美濃和紙あかりアート展に来られなかった方や静かに美濃和紙のあかり作品を見たい人のために開催されるイベントです。美濃和紙あかりアート展の歴代優秀作品、約80点がアクリルケースに入れられて、町家の軒先に展示されます。約80点の展示なので、美濃和紙あかりアート展に比べ、展示数は少ないです。しかし、美濃和紙あかりアート展は、2日間しか展示されません。その点「あかりの町並み〜美濃〜」は1ヶ月半展示され、期間を気にすることなく見に行けるので、こちらの方がおすすめです。

そして、夜にはアートが点灯されるのが一番の魅力。昼でもアートは見られますが、夜に行く方が幻想的な空間を堪能できます。アートの点灯は16時から21時までです。見学は無料なので、誰でも気軽に見に行けるのも嬉しいところ。開催場所は、美濃市駅から徒歩で10分ほど。岐阜バス岐阜美濃線を利用すれば「うだつの街並み通り」下車で、徒歩1分で、アクセスもしやすいです。また、すぐ近くには、国の重要文化財に指定されている小坂酒造所や美濃橋、旧名鉄美濃駅など名所も多いので、一緒に見学するのもいいですよ。

ぼんぼり夢街道

飛騨古川は、石造りの古い町並みが象徴的なスポット。そんな飛騨古川で行われるのが、「ぼんぼり夢街道」です。ぼんぼり夢街道は、2日間行われます。約1000個もの手作りぼんぼりで町を彩り、夜には幻想的な空間を町全体で演出します。昼間とは、まったく違った雰囲気を楽しめるでしょう。ぼんぼりには、岐阜県飛騨市河合町で生産されている山中和紙が使用されていて、骨組みも山中和紙の原材料である楮(こうぞ)の芯材でできています。まさに地元に根付いたイベントです。伝統的な建物の情緒あふれる景色に加え、ふんわりと暖かなムードを味わえる場所は、そうないでしょう。

また、吉城高校や保育園でも、ぼんぼりの展示や写真展も行われ、コンサートなど様々な催しがあるので、開催時期に、観光に行った際は、おすすめのイベントです。なお、会場は古川町弐之町通り。飛騨古川駅から徒歩10分ほどの場所で行われるので、アクセスもしやすい場所です。